椎間板ヘルニア/その他Intervertebral Disc Hernia

椎間板ヘルニアとは、脊椎椎体間にありショックアブソーバーの役割を担う椎間板が、破裂による椎間板物質の逸脱や、椎間板の突出により脊柱管内の脊髄が圧迫され神経傷害を起こす救急疾患です。
すべての犬種や猫種で見られますが、ミニチュア・ダックスが圧倒的に発生の多い犬種です。発生部位は、第13胸椎と第1腰椎を中心とする胸腰部が最も多く、頚部でも見られます。
症状は、軽度のふらつきから後肢(頚部椎間板ヘルニアでは前肢または四肢)の麻痺まで様々であり、疼痛症状だけの場合もあります。

椎間板ヘルニアの症例に対しての治療は、これまで、問診・初期検査(神経学的検査、血液検査、X線検査など)・CT検査・手術などの一連の診断治療におよそ2時間で対応し、多くの動物が歩行可能な状態にまでに短期間で回復しています。

その他手術適応な脊髄疾患には「環軸椎不安定症」、「ウォブラー症候群」、「腰仙椎不安定症」、「脊椎骨折」などがあります。