ご来院いただいた皆様から頂いたご質問事項を掲載しています。
来院前に是非一度、ご参照ください。

わんちゃんに多い運動器の疾患にはどういったものがありますか?

犬種によってなりやすい病気に違いがあります。

例えば
椎間板ヘルニア・・・ミニチュア・ダックスフンド、ビーグル、トイ・プードル、ペキニーズ、シーズー
膝蓋骨内方脱臼・・・トイ・プードル、マルチーズ、チワワなどの小型犬
などがあります。

普段の生活で気をつける事は?

わんちゃんの“動き”や“反応”の変化に早く気づいてあげる事です。
散歩に行ってもすぐ腰を下ろしすわり込むようになった、足を引きずる、走行時スキップする、活発に動かずに寝ている時間が長くなった、抱っこする時にキャンと鳴くetc…
わんちゃんが痛みや、違和感を感じている時に出るサインは最初見逃し易い小さな症状である事が多いです。大きな症状になる前に気づいてあげる事が大事です。

運動器病の検査はどういった事をするのですか?

症状・病気によってさまざまですが、基本的に麻酔をかけない検査として触診(整形外科学的徒手検査)、神経学的検査、レントゲン検査、関節液の検査が挙げられます。
麻酔をかける検査として、CT検査、関節鏡検査などがあります。

当院でのCT検査における麻酔時間はおよそ5分~10分程度と、動物の負担をなるべく少なくできるように行っています。
CT検査は、状態により無麻酔で行う事もあります。

運動器病の健康診断はなぜ重要なの?

運動器の健康診断では、まず整形外科学的徒手検査を行います。
四肢全ての関節の可動域を観察し、問題箇所の有無と病状を調べます。
必要によって前出の追加検査を実施し、病気を診断します。

健康であるはずの運動器が現在どのような状態にあるのか、健康か、運動器病の初期段階にあるのかを見極めることは、動物のその後の生活に重要な転機となります。
また、見過ごしていた運動器病を見つけ出し、現状が内科治療で改善可能なレベルなのか、手術治療が必要な状態にあるのかを知る機会となります。

急に足をひきずって歩くようになりました。病院に行くまでどうすれば良いでしょうか?

病気によって家でやってあげられる事は違ってきます。
どの足が、どういう時に、どんなひきずり方をしているのかをよく観察(写真や動画撮影は有効です。)し、なるべく早く病院に連れて行ってあげてください。
すぐに受診できない時はHP内の“お問い合わせ“へメールいただくか、電話でご相談ください。

椎間板ヘルニアの手術後はどのようなリハビリを行いますか?

マットやバランスボール、歩行器などを使った陸上でのリハビリ治療を中心に行っております。

現在当院には水を使ったリハビリ設備はありませんが、必要によってプールリハビリ施設と連携をとって実施しています。

後ろ足をあげて歩くので病院に行ったら膝のお皿がはずれているからと言われました。手術をした方がいいの?

膝のお皿(膝蓋骨)の脱臼には、先天的なものか後天的なものか、さらに、症状によるグレード分けがあります。
すぐに手術をする必要が無いケースもありますが、何もケアせずにいると膝を構成する骨の傷害や変形が生じたり、膝の周りが腫れてきたりと徐々に悪化していくケースもあります。

また、最も危険なのは膝の中にある前十字靭帯が切れる原因になることです。
膝蓋骨が脱臼している状態は、前十字靭帯へのストレスを加速し、変性や断裂をもたらします。

そのコにあった治療方針が必要になりますので、病院でご相談いただく事をお勧めします。

動物の痛みはどのように判断すれば良いのでしょうか?

我々人間はいろいろな痛みの度合いや症状を“痛い”という言葉で表現しますが、当然ながら動物はそれはできません。
我々人間が示す“痛い”にも、違和感程度の軽い痛みから我慢できないような鋭い痛みまで様々です。

同時に跛行(びっこ)や泣き叫ぶなどの異常行動を示します。このような異常行動を見逃さないことです。
キャンと鳴けば異常とわかる痛みも、歩様の異常として示される痛みは見逃されがちです。

また、動物の身体に触れて、例えば関節を曲げ伸ばしたりするなど他動運動することで、動物が手足を引っ込めたり怒ったりなどの異常を見つけることができるかもしれません。
病院での運動器疾患の検査と同様です。

普段から動物の歩様や行動を注意深く観察し、身体に触れて健康を確認していることが、異常、すなわち動物の発する痛みの表現に気づくことになります。

ビーグル6歳です。最近頭をずっと下げたままで、時々キャンと鳴きます。どこか悪いの?

ビーグルは頸部椎間板ヘルニアという病気の好発犬種です。
頭を下げて歩くという症状は、頭を上げるのが痛いというサインの場合が多く、頚椎椎間板ヘルニアで見られる特有の症状です。悪化すると、歩様異常や麻痺などが出てくるケースがあります。
安静にして、できるだけ早く動物病院を受診してください。

動物もスポーツ選手のように靭帯が切れることがあるの?

あります。わんちゃんで多いのは膝の中にある前十字靭帯の断裂です。ネコちゃんでも稀に見られます。

スポーツ選手の様に激しい運動で断裂するケースもありますが、膝蓋骨脱臼などの膝関節の不安定に関連する病気や靭帯そのものの異常に続発して発生するケースが多いのが特徴です。

骨折の治療にはどんなものがありますか?

骨折の状態(折れ方、部位など)により異なります。

骨折部の周囲を副子(副え木や包帯、キャストなど)で安定化する外固定や、外科手術でインプラントにより直接骨を固定する方法(内固定法)があります。
骨折部の変位が少ない軽症例では、外固定が有効な場合がありますが、我々人間と違って動物では治療後の安静化が難しいので、内固定法が適していることが多くあります。
中でもプレート法(金属の板で固定する)は強い安定化が得られ、術後管理が容易です。

かかりつけの動物病院からの紹介で、CT検査や手術を受ける際に注意しなければならないことは何でしょうか?

いずれの場合も「麻酔」を行っての実施となります。したがって、前日からの絶食(19時以降)・絶水(24時以降)が重要です。
麻酔時にはあらゆる反射が停止しますので、胃内に食物が残っていると、誤嚥してしまう危険があります。状況によっては翌日以降の実施となってしまいます。
椎間板ヘルニアのように手術を急がなければならないケースでは、対応の遅れにより麻痺が残ってしまう場合も少なくありません。

ワクチン接種は可能ですか?

行っていません。かかりつけの病院で実施してください。

診察は予約制ですか?

原則的に予約制です。
救急においてはその限りではありませんが、できるだけお待たせすることなく診察を円滑に進めたいとの趣旨で、予約制にさせていただいています。

まずはお電話をいただき、現在の症状をお聞きして動物の状況を判断し、受診の日程を決めさせていただきます。
かかりつけの先生を介して予約されても結構です。

入院期間はどれくらいですか?

動物の状態、飼い主様のご要望にもよりますが、当院での入院期間はほとんどが手術当日の半日入院です。
術後管理の重要事項を説明しご理解いただいた上で、長くても手術した翌日にはお家にお帰しするケースがほとんどです。

入院期間が短い理由は、動物と飼い主様の精神的ストレスの軽減を第一に考えてのことです。

重度の安静を要するなど特別な場合には、紹介先のかかりつけの先生と連携をとって、数日の入院の後、転院する場合があります。

診察を行う動物種は?

野生動物以外は可能な限り対応いたします。
事前の準備等が必要な場合がありますので、あらかじめお問い合わせください。

駐車場はありますか?

病院前に7台分の駐車スペースがございます。

クレジットカードは使えますか?使える種類は?

はい使えます。道内で一般的なVisa、Master、JCB、Amex、Dinners club、日専連、北専、イオン などがご利用できます。
詳細は「診療費の支払いと保険について」をご参照ください。

クレジットカードでの分割払いは可能ですか?

はい可能です。飼い主様とクレジットカード会社との契約内容によりますが、種々の分割払いが可能です。
ただし、ボーナス払いについては、一部を除いてできませんので、お支払い時に受付担当にお尋ねください。

使えるペット保険を教えてください。使う場合に必要なものはありますか?

全てのペット保険が利用可能です。アニコム保険およびアイペット保険については、窓口清算が可能ですので保険証をご持参ください。

これら2社以外のペット保険については、飼い主様ご自身で契約保険会社に必要書類をご郵送ください。
獣医師による書類の記載が必要な場合はお知らせください。(※有料対応となります。)

獣医師を指定することはできますか?

当院では指名制度はありません。
院内で情報共有を行い、どの獣医師が担当しても適切な対応ができるようにしております。